2025.09.01
歯医者で麻酔を受けた後の食事はいつから?注意点と過ごし方
歯医者で使用される麻酔は、処置中の痛みをやわらげるために使用されています。しかし治療後に「食事はいつからできるのか」「何に気をつければよいのか」と不安を感じる方も多くいらっしゃいます。麻酔が効いている間は口の感覚が鈍くなっているため、無意識に頬を噛んでしまったり、熱い食べ物でやけどをしてしまうこともあります。今回は、麻酔が効いている間の注意点や、食事の再開タイミング、麻酔後に気をつけるべきポイントについて解説します。
1. 麻酔が効いている間に起こりやすいトラブル
麻酔は歯の治療中の痛みを和らげる効果がありますが、治療後すぐに食事をしたり口を動かしたりすると、思わぬトラブルにつながることがあります。以下に代表的な例を紹介します。
①頬や舌を誤って噛んでしまう
麻酔が効いている間は口の中の感覚が鈍っており、無意識に頬の内側や舌を噛んでしまうことがあります。これにより、腫れや出血を起こすことがあります。
➁熱い食べ物や飲み物でやけどする
温度を感じにくくなるため、熱い飲み物やスープで口の中をやけどしてしまう可能性があります。上あごや舌の先など、粘膜が薄い部分は、とくに注意が必要です。
➂唇をいじってしまう
麻酔によるしびれが気になって、無意識に唇を触ったり噛んだりしてしまう方もいます。この行為は炎症やただれの原因となることがあります。
④発音がしづらくなる
麻酔の影響で唇や舌がうまく動かず、話しにくくなる場合があります。一時的なものですが、人と会話する予定がある場合は、時間に余裕を持って行動しましょう。
麻酔の効果は通常1〜3時間ほど続きます。この間は、なるべく口を動かさず安静に過ごすなど、トラブルを防ぐために気を付けましょう。
2. 歯医者の麻酔後どれくらいで食事しても大丈夫?
歯医者で麻酔を受けた後、「いつから食事をしてもいいか」は気になるポイントです。誤ったタイミングで食べてしまうと、口内を傷つけたり、治療の効果に悪影響を及ぼすこともあります。以下の目安を参考にしてください。
①基本は感覚が戻ってから
唇、舌、頬のしびれが完全になくなったことを確認してから、食事をとるのが基本です。感覚が鈍い状態での飲食はリスクが高まることがあります。
➁一般的な目安は2〜3時間後から
麻酔の効果は多くの場合1〜3時間程度続きますが、使用した量や個人の体質によって異なります。麻酔が切れていないうちは食事を控えましょう。
➂冷たい水をひとくち含んでみる
冷たい水を口に含み、唇や舌に冷たさをしっかり感じるかをチェックすることで、感覚の回復具合を確認することができます。
④治療内容によっては注意する
抜歯などの外科的処置を受けた場合は、麻酔が切れていてもすぐに食事をとると、出血や痛みが再発するおそれがあります。治療した部位の状態を優先して判断しましょう。
⑤歯医者からの指示がある場合は必ず従う
治療後に「〇時間は食事を控えてください」といった説明があることもあります。その場合は、自己判断せず指示を守ることが大切です。
食事の再開は、「しびれがないか」と「治療部位が刺激に耐えられるか」の2点を確認して、判断するといいでしょう。
3. 歯医者の麻酔後に食事をする際の注意点
麻酔が切れたあとであっても、食事の際にはいくつか気をつけたいポイントがあります。治療直後の口腔内はデリケートな状態であることが多く、刺激や負担を避けることが大切です。
①硬い食べ物は避ける
硬いせんべいやフランスパン、ナッツ類など、噛む力が必要な食べ物は避けましょう。噛み合わせたときに痛みが出ることもあり、治療箇所への負担になる可能性があります。
➁熱い食品や飲み物は控える
熱いスープなどの食品や飲み物は、感覚が戻っていたとしても口の中に刺激を与えることがあります。やけどのリスクだけでなく、治療後の傷口に影響を与える可能性もあるため、ぬるめの温度を心がけると良いでしょう。
③粘着性の高い食品を避ける
粘着性の高い食材(もち、キャラメルなど)は、傷口に付着して食べかすが残る場合があります。残留物があると、炎症や感染のリスクが高まることもあります。
④やわらかい食事を選ぶ
うどん、おかゆ、スープ、柔らかく煮た野菜など、やわらかくて飲み込みやすい食事を選ぶと負担が少なく済みます。咀嚼が少なくて済むことで、治療後の違和感も抑えられます。
⑤食後のケアはやさしく丁寧に
食後は歯みがきやうがいを行い、口の中を清潔に保ちましょう。ただし、傷口を強くこすったり、勢いのあるうがいをすると出血を招くことがあるため、やさしいケアを心がけることが重要です。
食事内容や食べ方に注意することで、治療後のトラブルを避けやすくなります。治療内容や部位の状態に合わせて、少しずつ普段の食事に戻していくことが望ましいでしょう。
4. 渋谷 神泉の歯医者 ~眠れる森の歯科~ Dr.Lデンタルクリニック の親知らず抜歯
渋谷 神泉の歯医者 ~眠れる森の歯科~ Dr.Lデンタルクリニックでは、患者さんの不安を和らげるために、局所麻酔、静脈内鎮静法などの様々な麻酔法をご用意しています。
静脈内鎮静法は、スヤスヤと眠っているようなリラックスした状態で治療を受けられるため、歯科恐怖症の方や、長時間の治療が必要な方におすすめです。
親知らずの抜歯も、様々な麻酔法を活用し痛みや不安を軽減する治療を行っています。
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まとめ
歯医者で麻酔を受けたあとの食事は、麻酔が完全に切れてから行うことが基本です。感覚が戻っていない状態で無理に食事をとると、唇や舌を噛んだり、熱いものでやけどをするおそれがあります。また、食事の内容や噛む場所にも気を配ることで、治療後の部位に負担をかけにくくなります。
治療の内容や個人差によっても過ごし方は異なるため、わからないことがあれば歯医者で確認することが大切です。
渋谷 神泉周辺で麻酔後の過ごし方に心配のある方は、~眠れる森の歯科~ Dr.Lデンタルクリニックまでお問い合わせください。
監修:~眠れる森の歯科~Dr.Lデンタルクリニック渋谷神泉
院長 鈴木麟太郎 Lintaro Suzuki
【学会・所属団体】
日本口腔インプラント学会
日本審美歯科学会
日本歯科麻酔科学会
点滴療法研究会
高濃度ビタミンC認定医